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駐輪場の手引き

公共駐輪場が足りない!どのような対策ができる?

公開:2024.10.29 更新:2025.08.29
公共駐輪場が足りない!どのような対策ができる?
引用元:photoAC

東京都内の千代田区や中央区などでは、放置自転車の高い放置率が見られます。駅周辺では駐輪場不足が原因で、自転車の放置が増加しています。東京都はこの問題に対処するため、自転車駐車場の増設や放置自転車の撤去に対する投資を行っています。

駐輪場が足りない理由には、土地の確保が難しいことや、目的地周辺に駐輪場がないことが挙げられます。解決策としては、狭小地や不整形地を駐輪場として活用したり、自転車ラックを効率的な2段式に変更したりすることが有効です。

都内で放置自転車が多い区は?

放置自転車の画像
引用元:Photo AC

東京都内では放置自転車が依然として問題となっており、一部の区では特に高い放置率が報告されています。放置自転車は、歩行者や交通の妨げになるだけでなく、景観にも影響を与えるため、各自治体で対策が求められています。

◇自転車の放置率(区部)

東京都内の放置自転車の総数は年々減少傾向にありますが、一部の区では依然として非常に高い放置率がみられます。特に千代田区では44.4%と最も高い放置率を記録しています。次いで、中央区が37.6%、渋谷区が25.1%、台東区が21.7%、港区が16.0%と続いています。

放置台数が多い駅としては、新小岩、蒲田、京成立石、高円寺、そしてつくばエクスプレスの浅草駅が挙げられ、いずれも放置台数は200台以上に上ります。これらの駅周辺では、通勤・通学者による自転車の利用が多く、駐輪場の不足が放置自転車の増加に拍車をかけている状況です。

◇東京都が実施している主な施策

東京都の放置自転車対策
引用元:東京都

東京都はこの問題に対処するため、さまざまな対策を講じています。具体的には、以下の施策が挙げられます。

自転車等駐車場の設置等:新たな自転車等駐車場の増設のため、約22.9億円の投資を実施。

自転車等駐車場の維持管理・放置自転車の撤去等:放置自転車の撤去、保管および返還のため、約49.2億円の経費を計上。

都内6区との協働体制:駅前の放置自転車が多い6つの区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区)で協議会を設置し、放置自転車問題に対応。各区の取り組みやノウハウを共有しながら、効果的な対策の強化を図る。

駅前放置自転車クリーンキャンペーン:駅周辺の放置自転車問題を解決するため、ポスターやデジタル広告を活用した啓発活動を実施。キャンペーン期間中には、各自治体が積極的に放置自転車の撤去作業を行い、対策を強化。

駐輪場が足りない?利用しない理由

放置自転車の画像
引用元:Photo AC

放置自転車が増えている理由としては、駐輪場が足りないだけでなく、多くの自転車利用者が、目的地に自転車を駐輪する際に駐輪場を利用しないことが考えられます。これは、利便性や都市部の土地事情が関係しています。

以下では、その理由について詳しく解説します。

◇目的地周辺に駐輪場がない

自転車を利用する人々の多くは、目的地のすぐ近くに自転車を停めたいと考えています。しかし、目的地周辺に十分な駐輪場が設置されていない場合、駐輪場を利用するために遠回りをしたり、時間をかけて探したりすることを敬遠しがちです。

特に都市部では、目的地から少しでも離れた駐輪場は敬遠されがちで、結果として駅前や路上に無断で自転車を停めるケースがよくみられます。この状況は、目的地が駅や商業施設などアクセスの良い場所であるほど顕著で、駐輪場の不足が放置自転車の問題を悪化させる一因となっています。

◇都内で駅周辺の土地確保が難しい

東京のような大都市では、駅周辺の土地が非常に高額で、限られたスペースをどのように活用するかが重要な課題です。土地の価格が高いため、駐輪場の設置や拡張に必要なスペースの確保が難しくなっています。特に駅周辺では、空いている土地自体が非常に少なく、限られたスペースは商業施設やオフィス、住宅の建設に優先的に利用されます。

さらに、渋谷区のように再開発が進行中の地域では、都市計画の一環として土地の利用が厳密に決定されており、駐輪場を設置する余地を見つけることはますます難しくなっています。再開発エリアでは、商業施設や交通インフラが優先され、駐輪場の設置は後回しにされることが多いです。

駅周辺だけでなく、住宅街やオフィス街でも同様の問題があり、駐輪場の需要に対して供給が追いついていないことが、放置自転車問題の根本的な原因となっています。

放置自転車によるトラブル

放置自転車の画像
引用元:Photo AC

放置自転車は、歩行者の通行を妨げるだけでなく、美観の悪化や盗難のリスク増加など、さまざまなトラブルを引き起こします。特に公共の場で無秩序に放置された自転車は、地域の安全性や快適性を損ねる原因となりかねません。

◇通行を妨げる

歩道や駅前に置き去りにされた自転車は、歩行者の通行を大きく妨げる原因となります。特に、視覚に障害のある方や車椅子・ベビーカーを利用する方にとっては、進路をふさぐ自転車が思わぬ事故や転倒につながりかねません。

さらに、火災や地震といった災害時にはその影響が一層深刻になります。避難経路や救助活動の通路に自転車が散乱していれば、人命に関わる妨げとなる可能性もあります。

本来、公共スペースは誰もが安全に利用できる場所であるべきですが、放置自転車が常態化すると「地域の秩序が守られていない」という悪い印象を与え、市民からの信頼を損なう恐れがあるでしょう。

日常の安全確保はもちろん、災害時のリスクを減らすためにも、放置自転車は速やかに撤去・整備することが求められます。

◇美観を悪化させる

整った街並みや清潔な環境であっても、自転車が無秩序に置かれているだけで雑然とした印象となり、街全体の雰囲気を損ねてしまいます。その結果、市民や観光客にとって快適に過ごしづらい環境となり、地域の魅力を感じにくくなるでしょう。

さらに、放置自転車への対策が不十分な駐輪場は「管理が行き届いていない場所」という印象を与え、ゴミのポイ捨てや不法投棄を誘発する恐れがあります。実際に、粗大ごみが駐輪場に放置されて景観や衛生環境の悪化につながった例も少なくありません。

こうした状況が続けば、地域全体のイメージが低下し、住民の愛着や誇りを失わせるだけでなく、訪れる人々の評価にも悪影響を及ぼします。街の美観と快適な暮らしを守るためには、放置自転車を迅速に撤去し、管理体制を強化することが不可欠です。

◇盗難リスクが高まる

放置自転車が多く集まる駐輪場や歩道では、管理や監視の目が行き届きにくくなり、自転車の盗難リスクが高まります。なかには長期間放置されたままの自転車もあり、持ち主の管理意識が低いと思われることで、窃盗の標的になりやすくなるのです。

実際、放置自転車が増えることで、それに紛れて盗難被害が発生しやすくなると指摘されています。こうした二次被害を防ぐためにも、「管理が甘い」「誰も見ていない」といった印象を与えないことが大切です。日頃から駐輪場を整理整頓し、不要な放置自転車を早めに撤去するなどの対策を講じることで、誰もが安心して利用できる環境が整うでしょう。

地域の安全と快適な暮らしを守るためにも、盗難防止と放置自転車対策はあわせてしっかりと進めていく必要があります。

駐輪場が足りない場合の対策

整備された駐輪場の画像
引用元:Photo AC

都心部では、自転車利用者の増加に伴い、駐輪場不足の問題が深刻化しています。この問題を解決するためには、限られた土地を効率的に活用し、駐輪場の拡充を図ることが不可欠です。以下では、駐輪場不足を解消するための主な対策について説明します。

◇矮小地・不整形地の活用

都市部には、建設や大規模な利用が難しい狭い土地や形状が整っていない不整形な土地が多く存在します。これらの矮小地や不整形地を駐輪場として活用することで、都市の空間を有効に活用し、駐輪場不足を補うことが可能です。

通常、駐車場や建物の建設には適さない狭いスペースでも、自転車駐輪場であれば設置が容易です。そのため、駅周辺や商業エリアなど限られた空間に駐輪場を増設する手段として有効です。例えば、ビルの脇の空き地や道路沿いのわずかなスペースなど、一般的には利用が難しい場所に駐輪場を設けることで、スペースを増やせます。

東京都江東区の事例

江東区の駐輪場整備補助事業
引用元:江東区

江東区では、利用されていない狭小土地に着目し、誰でも利用できる駐輪場の整備を推進しています。この取り組みの一環として、事業者や個人に対し、駐輪場を整備するための補助金制度を設けました。平置式ラックには1台あたり5,000円、ラック式には15,000円の補助金が交付されます。

この制度は、駐輪場を1台からでも整備できるという点で、23区内でも初の試みです。また、従来の工事費の3分の1を補助する制度も維持されており、利用者は2つの選択肢から自分に合った支援を選べる柔軟性があります。

引用元:江東区

◇自転車ラックの入れ替え

自転車ラックは、自転車を安全に駐輪するために地面に設置された設備で、自転車を立てかけたり固定したりします。自転車ラックには平置式、スライド式、2段式などさまざまな種類があり、それぞれ収容能力やスペース効率が異なります。

駐輪場の収容能力を増やす方法としては、既存の自転車ラックを2段式ラックに入れ替えることが効果的です。平置式やスライド式ラックは横のスペースを主に使うため、限られた数の自転車しか収容できません。一方、2段式ラックは縦方向に自転車を駐輪するため、同じ面積でも倍の自転車を収容できます。

そのため、特に駐輪スペースが限られている都市部では、2段式ラックの導入が非常に有効です。

駐輪場が足りない自治体の改修事例

都市部における駐輪場不足は深刻な問題で、多くの自治体がこの課題に取り組んでいます。以下では、東京都足立区や八王子市などの具体的な取り組み事例をご紹介します。

◇東京都足立区

北綾瀬北自転車駐車場
引用元:株式会社ビシクレット

東京都足立区にある北綾瀬駅直結の「北綾瀬北自転車駐車場」では、駅利用者の増加や多様化する自転車ニーズに対応するため、高架下スペースを最大限に活用した大規模な駐輪場改修が行われました。

整備前には他社製ラックを敷き詰めたレイアウト案が存在していたものの、大型自転車の収容を十分に考慮しておらず、満車時には400台の収容が難しい可能性がありました。そこで、実際に設計担当者が現地で梁下の高さを細かく測量し、スペースに無駄が出ないよう綿密にレイアウトを再設計。

上段には使いやすい垂直2段式ラックを採用し、下段には3人乗り電動アシスト自転車などの大型車種にも対応可能な設計としました。さらに、上段ラックが設置しづらい場所には大型自転車専用エリアを確保し、多様な車種に対応できる平置きスペースも整備しています。

通勤・通学者はもちろん、子育て世代や高齢者にも使いやすい、利便性と安全性を兼ね備えた駐輪場が実現しました。

◇東京都板橋区

蓮根駅自転車駐車場
引用元:株式会社ビシクレット

東京都板橋区では、深刻な駐輪場不足の解消に向け、「徳丸タウンブリッジ自転車駐車場」と「成増公園前自転車駐車場」で垂直2段式ラックを導入しました。

以前はすべて平置きで対応していたため、常にスペースが足りない状況が続いていましたが、上下段あわせて914台を収容できる大規模な設備に刷新されたことで、利便性と収容力が大きく改善しています。このラックは、これまでの導入実績や高いユーザー評価が決め手となり、採用されたものです。

導入後も、補修やトラブルへの迅速な対応に加え、定期的なメンテナンスを実施しています。全台に対して洗浄や注油、ボルトの増し締め、点検を行い、利用者が安心して使える環境を維持しています。

近年では、板橋区以外の自治体でも、電動アシスト自転車への対応や収容効率の向上を目的に、同様のラックを採用するケースが増えてきました。今後に駐輪場不足の解決策として注目されていくでしょう。

◇東京都世田谷区

駒沢第2自転車等駐車場
引用元:株式会社ビシクレット

東京都世田谷区では、ファミリー層が多く居住する地域特性を踏まえ、大型自転車への対応を重視した「駒沢第2自転車等駐車場」が整備されました。

東急田園都市線・駒沢大学駅近くに位置するこの施設は、3階建てで計画され、計400台の収容を目指す中、そのうち100台分を大型自転車に対応させることが大きな課題でした。限られたスペースの中で台数と快適性を両立させるため、大型自転車用スライドラックと一般自転車用の垂直2段式ラックを組み合わせて設置しています。

そして、大型専用エリアは1階に優先的に配置し、移動にスロープを必要としない導線にも配慮しました。また、ラックの間隔を広めに設計することで、チャイルドシート付きの電動アシスト自転車なども干渉せず快適に駐輪できるようになっています。

建物計画との整合性を図るため、設計担当と営業担当が役所との協議を重ね、出入口ゲートやレイアウトを柔軟に調整。オープン後は連日多くの利用者に支持され、「満車でも使いやすい」と高く評価されています。

◇東京都千代田区

東京駅及び大手町駅の有料駐輪場
引用元:株式会社ビシクレット

東京都千代田区では、東京駅および大手町駅周辺の放置自転車対策として、有料駐輪場の整備が進められました。東日本大震災以降、自転車通勤者が急増したことに加え、臨海部でのマンション建設の影響も重なり、東京駅周辺では放置自転車が急激に増加。平成22年から3年連続で、東京都の駅前放置自転車数調査においてワースト3に入るなど、深刻な課題となっていました。

そこで千代田区では、放置禁止区域の設定や取り締まり強化を進めるうえで、まずは十分な駐輪スペースの確保が必要でした。しかし、地価の高い都心部では土地の確保が難しく、歩道空間を駐輪場として活用する方針が採られたのです。

整備にあたっては、限られた時間の中でスピーディーに対応しつつ、景観に調和する落ち着いた色合いの設備を導入しています。さらに、電磁ロック式の駐輪システムを採用することで、機能性とデザイン性の両立を実現しました。平成26年3月には、美観と利便性を兼ね備えた有料駐輪場が無事に完成。「日本の玄関口」である東京駅にふさわしい、安全で快適な都市空間づくりに向けた大きな一歩となりました。

◇東京都八王子市の事例

八王子市の駐輪場対策
引用元:株式会社ビシクレット

八王子市では、地元の商店街とビシクレット社が連携して、買い物客向けの短時間利用を想定した有料駐輪場を設けています。この取り組みでは、市が歩道用地を提供し、ビシクレット社が駐輪場の設置、運営、管理を一手に担当しています。

この有料駐輪場の特徴は、重い荷物を載せた自転車の利用を考慮した設計で、利用者がスムーズに駐輪できるよう配慮されていることです。また、景観に配慮したカラーデザインを採用し、使い勝手の良いローラックを導入することで、利用しやすい環境を実現しています。

さらに、手ごろな料金設定もあり、各エリアで非常に高い利用率を誇っています。

機械式駐輪場の注目度がアップ

機械式駐車場の画像
引用元:Photo AC

都市部の駐輪スペース不足や放置自転車対策として、近年注目を集めているのが「機械式駐輪場」です。限られた土地を有効活用しながら、高い収容力と利便性を兼ね備えたこのシステムは、自治体や駅前開発を中心に導入が進んでいます。

◇機械式駐輪場とは

弁天橋駅駐輪場
引用元:JFEエンジニアリング株式会社

機械式駐輪場とは、自転車の出し入れをすべて機械で行うシステム型の駐輪場です。利用者は自転車を決められた入庫口にセットし、ボタン操作などの簡単な手順で自転車を預けられます。

出庫時も同様の操作により自動で自転車が手元に戻ってくるため、駐輪場内を歩き回って空きスペースを探す必要がありません。狭い敷地でも立体構造によって高い収容効率が実現できるため、都市部や駅前といったスペースの限られた場所での導入が進んでいます。

最近では、安全性の向上にも注力されており、入出庫時に人が機械の可動域に立ち入れない構造や、各種センサー・安全装置を備えたシステムが一般的です。ただし、利用できる自転車のサイズや形状には制限がある場合があるため、事前確認が必要です。

◇機械式駐輪場の導入事例:江戸川区

江戸川区葛西駅前の機械式駐輪場
引用元:乗り物ニュース

東京都江戸川区では、東京メトロ東西線・葛西駅前に設置された大規模な機械式駐輪場が、全国的に注目を集めています。この施設は、合計で9,400台もの自転車を収容できる日本最大級の駐輪場であり、そのうち6,480台分は機械式の自動格納システムによって管理されています。地下には36基の円筒型立体駐輪ユニットが設置されており、利用者は自転車を専用の入庫口にセットするだけで、機械が自動的に格納・出庫を行う仕組みです。

2008年の整備以降、駅前の放置自転車は大幅に減少し、歩行者の安全確保や景観の美化にもつながるなど、地域環境の改善に大きく貢献しています。また、この成功事例を受けて、江戸川区では一之江駅や平井駅など他の駅周辺にも同様の機械式駐輪場を導入しました。地下型に加えて、地上型やビル一体型といった形態でも展開し、限られた都市空間を有効活用しています。

駅前のスペース不足や放置自転車問題に悩む自治体にとって、江戸川区の取り組みは、機能性と都市美を両立させた先進的なモデルとして、全国から高く評価されてきました。

◇機械式駐輪場の導入事例:品川区

大森駅水神口自転車等駐車場
引用元:JFEエンジニアリング株式会社

東京都品川区では、放置自転車対策と都市空間の有効活用を目的に、地下機械式駐輪場の整備が進められています。注目すべきは、品川駅港南口に隣接する「こうなん星の公園」内に設置された大規模な地下型駐輪場です。

約1,000台の収容が可能で、都市公園における大規模な機械式駐輪場の設置は、首都圏でも初の試みとなりました。地下に設けられた立体構造により、地上部は公園としての景観を保ちつつ、効率的に駐輪スペースを確保できました。

自転車の入出庫はICタグによって管理され、操作もスムーズで安全性にも配慮されています。さらに、2017年には大森駅北口近くの「大井水神公園」にも、765台を収容できる地下円筒型駐輪場が整備されました。

桜の名所として知られるこの公園では、景観との調和を図るデザインが採用され、昼夜を問わず安心して利用できる環境が整えられています。品川区は今後も地域のニーズに応じた駐輪場整備を進めています。

駐輪場の新設・改修でおすすめの会社3選

都市部で深刻化する駐輪スペース不足や放置自転車問題の解決には、使いやすく安全な駐輪場の整備が不可欠です。そこで今回は、駐輪場の新設やリニューアルはもちろん、運営や管理までトータルに対応できる、実績豊富なおすすめの3社を紹介します。

◇日本サンサイクル株式会社

日本サンサイクル株式会社
引用元:日本サンサイクル株式会社

創業40周年を迎える日本サンサイクル株式会社は、駐輪場・駐車場の新設や改修において、豊富な実績と高い対応力を誇る企業です。メーカーとしての技術力に加え、商社としての広いネットワークと提案力も兼ね備えており、設計から運営・管理までトータルサポートを行っています。

自治体や民間企業への導入実績も多数あり、個別精算式や機械式駐輪装置、太陽光発電を活用したシステムなど、多様なニーズに対応する製品ラインナップも魅力です。お客様の課題を丁寧に汲み取り、最適なプランを提案するコンサルティング力にも定評があり、初めて駐輪場事業を検討する方でも安心して相談できます。

なかでも注目を集めているのが、太陽光発電を活用した個別管理システム「ラッキーシリーズ」です。電源工事が不要で、設置したその日から運用を開始できるため、環境への負荷を抑えつつ一時利用駐輪場の有料化が可能となります。

会社名日本サンサイクル株式会社
所在地〒103-0014
東京都中央区日本橋蛎殻町1-7-9
電話番号03-3639-4911
公式ホームページhttps://www.sancycle.co.jp/

サービス時間や無料時間の設定、時間ごとの課金機能、指定硬貨のみを受け付けるコインセレクターなど、細やかな運用設計ができる点も特長です。仮置き型と固定型の選択も可能で、導入場所に応じた柔軟な対応ができる点も高く評価されています。

日本サンサイクル株式会社の口コミ評判記事はこちら!

日本サンサイクルは駐輪場・駐車場の管理・運営をサポート

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

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◇芝園開発株式会社

芝園開発株式会社
引用元:芝園開発株式会社

芝園開発株式会社は、駐輪場・駐車場の運営をはじめ、フィットネスやコインランドリーなど、暮らしに密着した多彩なサービスを展開する企業です。中でも、「LIXTA(リクスタ)」ブランドで展開する駐輪場サービスは、首都圏を中心に広がりを見せており、一時利用・定期利用のどちらにも対応可能です。

防犯カメラの設置や定期的な清掃、24時間対応のコンタクトセンターなど、安心・快適に利用できる環境づくりに力を入れています。

さらに、放置自転車対策や定期利用管理においては、独自のシステム「CAPTURE」や「TEKINESS」を活用し、現場対応からデータ管理までを一括で行う「まるごとDX」構想を推進してきました。

会社名芝園開発株式会社
所在地〒120-0034
東京都足立区千住3-66-16-7-9
電話番号03-3870-0041
公式ホームページhttps://www.sibazono.co.jp/lixta

申請受付や精算処理、業者連携、窓口業務など、すべてをクラウドで一元化することで、自治体の業務効率化と住民サービスの向上を同時に実現しています。人手や予算が限られるなか、芝園開発は、次世代型の自転車対策モデルとして注目されています。

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放置自転車対策に注力しているLIXTA(芝園開発株式会社)とは?

◇ヨコトク株式会社

ヨコトク株式会社
引用元:ヨコトク株式会社

ヨコトク株式会社は、昭和54年に日本で初めて2段式自転車駐輪装置を開発した、業界のパイオニア的存在です。第1号機は横浜市の上永谷駅に設置され、その後全国各地で導入が進み、累計で100万台以上の駐輪装置を設置してきました。

「シンプルな製品づくり」をモットーに、2段式ラックや搬送用コンベア、放置自転車保管装置、上屋など、時代のニーズに応える多彩な製品を開発・提供しています。

また、常に利用者目線を大切にし、女性や高齢者でも使いやすいスライド式・垂直式ラックの開発や、スロープ部へのコンベア設置など、使い勝手に配慮したリニューアル工事も数多く手がけてきました。

近年では、ITを活用した無人管理システムや電動アシスト自転車向けのレンタサイクル事業にも力を入れており、時代に合わせたサービスの進化を図っています。

会社名ヨコトク株式会社
所在地〒231-0033
神奈川県横浜市中区長者町4-9−8
ストーク伊勢佐木ビル3F
電話番号045-662-5459
公式ホームページhttps://www.yokotoku.co.jp/

施工から修理・点検・清掃まで、地域に寄り添った運営サポートを提供し、「快適なのが当たり前」と思える駐輪環境の実現を目指す、信頼の老舗メーカーです。

ヨコトク株式会社の口コミ評判記事はこちら!

ヨコトクはマンション駐輪場の改修や増設、修理や点検にも対応

まとめ

マンションの駐輪場
引用元:Photo AC

東京都内では放置自転車が依然として大きな問題であり、特に千代田区や中央区で高い放置率が報告されています。放置自転車は歩行者や交通の妨げになるだけでなく、景観の悪化も招いています。

これに対処するため、東京都は駐輪場の増設や放置自転車の撤去に多額の投資を行い、放置自転車が多い区との協力体制を整備しています。特に新小岩や蒲田などの駅周辺では、通勤・通学者の利用に対して駐輪場が不足しており、放置自転車の増加に拍車がかかっています。

放置自転車が増える理由として、駐輪場の不足に加えて、目的地周辺に駐輪場がない、または遠いため利用を避ける傾向があることが挙げられます。東京のような都市部では、土地の価格が高騰しており、駅周辺の限られたスペースを駐輪場に充てるのが難しい状況です。

さらに、渋谷区のように再開発が進む地域では、駐輪場の設置が後回しにされるケースも多く、結果として放置自転車が増加しています。

駐輪場不足を解消するための対策としては、狭小地や不整形地を活用して駐輪場を設置することが挙げられます。また、既存の駐輪場の効率を向上させるために、2段式ラックを導入することも効果的です。これにより、限られたスペースでも多くの自転車を収容できるようになります。

東京都江東区では、未利用の狭小土地に駐輪場を整備するための補助金制度を導入し、1台からでも設置できる柔軟な制度を推進しています。また、八王子市では商店街とビシクレット社が連携し、買い物客向けに短時間利用が可能な有料駐輪場を設け、手頃な料金設定と使いやすい環境を実現しています。

これらの取り組みを通じて、駐輪場の不足や放置自転車問題の解決を図っており、他の自治体にも参考となる事例となっています。

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