サイクルポートを長持ちさせるコツとメンテナンスの仕方を徹底解説

サイクルポートは約20年の耐用年数があり、アルミとポリカーボネート素材で長持ちしますが、メンテナンスを怠ると雨漏りや破損が生じ、高額な修理費がかかります。耐久性を重視した施工型を選び、適切な設置場所と転倒防止対策が重要です。
目次
サイクルポートと駐輪場の寿命の違い
サイクルポートは耐久性が高く、一般的に20年程度の耐用年数を持つとされています。駐輪場は使用する素材によって耐用年数が異なり、アスファルトで約10年、コンクリートで約15年の耐用年数です。
◇サイクルポートの耐用年数
サイクルポートとは、屋根付きの駐輪場のことです。一般的に、サイクルポートの本体部分にはアルミが使われ、屋根にはポリカーボネート素材が使用されています。
アルミは腐食に強く、雨や雪にさらされても錆びることがほとんどありません。そのため、定期的な防錆処理や再塗装を行わなくても、長期間にわたって問題なく使用できます。
ポリカーボネートは、アクリルの約20倍、ガラスの200倍以上の耐衝撃性を持ち、強風や雹にさらされても破損しにくいです。このような素材特性から、サイクルポートは非常に長寿命で、日照時間や風雨、気温などの条件に影響されるものの、約20年程度は使用に耐えるとされています。
◇駐輪場の耐用年数
駐輪場の地面に使用される素材としては、アスファルトやコンクリートが一般的です。
アスファルトは軽く、水はけが良い上に耐摩耗性、耐衝撃性、柔軟性を兼ね備え、道路の舗装に多く使用されています。
一方、コンクリートは重く、水を弾く特性がありますが、耐衝撃性や耐久性に優れており、長期間使用しても劣化が少ないです。このため、コンクリートは家の基礎や壁、駐車場など、建物の一部としてよく使用されます。
これらの素材を踏まえた上で、駐輪場の寿命は、アスファルトなら約10年、コンクリートなら約15年程度とされています。
サイクルポートを放っておくとどうなる?

画像出典:フォトAC
サイクルポートのメンテナンスを怠ると、雨漏りやフレームの泥の堆積、さらには破損を引き起こし、修理に高額な費用がかかることがあります。これを防ぐためには定期的な点検と清掃が必要です。
◇雨漏りが発生する
サイクルポートを放置すると、屋根部分のポリカーボネートが劣化し、ひび割れや剥がれが生じることがあります。それにより、雨漏りが発生することがあります。また、雨樋に土や砂、葉が詰まり、水が溢れた結果、雨漏りのような状態になることもあります。
雨漏りが発生すると、サイクルポートがあっても自転車が濡れてしまい、錆や故障を引き起こす原因になります。
◇フレームに溝の泥が溜まる
サイクルポートのフレームの溝には、風で巻き上げられた土や砂、葉が溜まります。これらは放置すると腐葉土のような状態になり、少しずつ堆積していきます。
サイクルポートの中には、フレームが雨樋の役割を兼ねているタイプもあります。そのため、こうした泥の堆積が進むと、雨漏りや自転車の錆・故障の原因にもなります。
◇劣化が進行し破損しやすくなる
サイクルポートのメンテナンスを怠ると、劣化が進みやすく、破損のリスクが高まります。特に、大規模な台風や大雪が襲うと、1年未満で使用できなくなることも考えられます。
サイクルポートが破損すると、高所での作業が必要なことも多く、素人では修理が難しいため、業者に依頼することになります。
修理費用は、破損の状態やサイクルポートの素材によって異なりますが、屋根の場合は1枚当たり1~3万円、支柱の場合は7~18万円程度が相場です。
サイクルポートのメンテナンスの仕方
サイクルポートのメンテナンスは、屋根、柱、雨樋の清掃を定期的に行うことで、長持ちさせることができます。安全に配慮した適切な方法で汚れを落としましょう。
◇屋根の汚れをきれいにする
屋根の汚れは、基本的に水で洗い流し、落ちない部分にのみ薄めた中性洗剤を使用します。サイクルポートの屋根は高さ1.8~1.9m程度で、人が乗れるほどの強度はありません。そのため、メンテナンス時は脚立やはしごを使用し、安全面に配慮して複数人で作業を行いましょう。
また、サイクルポートの屋根素材として多く使用されるポリカーボネートは、細かな傷がつきやすく、アルカリ性の溶剤で劣化する性質を持っています。固いブラシやアルカリ性の洗剤は避け、柔らかいタオルやスポンジに柄を付けたもの、薄めた中性洗剤を使って清掃しましょう。
◇柱に付着した汚れを落とす
柱に付着した汚れは、雑巾で水拭きすることで落とせます。水拭きで落ちない汚れには、薄めた中性洗剤を使用し、最後に乾拭きをして水垢が残らないようにします。
サイクルポートの柱にはアルミが多く使われており、酸性やアルカリ性の洗剤を使用すると錆びてしまいますので、中性洗剤を使うことが大切です。
また、柱のメンテナンスは劣化を防ぎ、積雪時の耐久性を向上させるためにも重要です。特に海の近くでは塩分の影響で錆びやすくなるため、高頻度でのメンテナンスが推奨されます。
◇雨樋に溜まったゴミを取り除く
雨樋に溜まったゴミは定期的に確認し、取り除きましょう。ドレンエルボがあるタイプの場合は、蓋を外して内部もきれいにします。作業中にケガをしないよう、軍手やトングを使って、落ちてくるゴミや泥、汚れに注意を払いながら清掃を行います。
サイクルポートを長持ちさせるコツ
サイクルポートを選ぶ際には、耐久性や設置場所の工夫が重要です。特に、長持ちさせたい場合や転倒防止対策が必要な場合に考慮すべきポイントがあります。
◇耐久性を重視してサイクルポートを選ぶ
サイクルポートには、工事で設置する施工型以外にも、ガレージタイプやテントタイプ、スタンドタイプなどがあります。これらは安価で簡単に設置できますが、施工型ほど頑丈ではありません。
長持ちさせたい場合は、施工型のサイクルポートを選びましょう。特に、雪が多い地域にお住まいの方は、耐積雪性能にも注目して選定すると良いでしょう。
◇設置する際は給湯器や暖房機器の周辺は避ける
サイクルポートを給湯器や暖房機器の近くに設置すると、熱を帯びた排気によって塗装が剥がれる恐れがあります。さらに、排気の温度やサイクルポートの素材によっては、火災やそれに伴う近隣への被害が発生することも考えられます。
そのため、サイクルポートを設置する際は、給湯器や暖房機器の周辺を避け、十分に場所を選んで設置することが重要です。
◇自転車が倒れない工夫をする
周囲に壁がない屋根だけのタイプのサイクルポートでは、横風によって自転車が倒れることがあります。自転車が倒れると、破損の原因となり、サイクルポート自体にもダメージを与えることがあります。
転倒を防ぐための対策としては、サイクルスタンドやサイドパネルの設置をおすすめします。壁や床に固定できるサイクルスタンドを選べば、強風でも自転車が倒れません。また、サイドパネルを追加すれば、風による転倒を防ぐだけでなく、横からの雨の吹き込みも軽減できます。
サイクルポートは耐久性が高く、約20年の耐用年数がありますが、駐輪場は素材によって異なり、アスファルトで約10年、コンクリートで約15年です。サイクルポートはアルミとポリカーボネートで作られており、耐腐食性と耐衝撃性に優れ、長期間使用できます。しかし、メンテナンスを怠ると雨漏りやフレームの泥堆積、破損を招き、修理には高額な費用がかかります。
メンテナンスには屋根、柱、雨樋の清掃が重要で、屋根は水で洗い流し、汚れが落ちない場合は薄めた中性洗剤を使用します。柱は中性洗剤で汚れを落とし、水垢が残らないよう乾拭きします。雨樋は定期的にゴミを取り除き、ケガを防ぐために軍手やトングを使います。
サイクルポートを選ぶ際は耐久性を重視し、施工型を選ぶと長持ちします。設置場所も重要で、給湯器や暖房機器の周辺は避けるべきです。また、転倒防止にはサイクルスタンドやサイドパネルの設置を推奨します。