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駐輪場の手引き

屋外駐輪場施工で考慮すべき要因と素材選び

公開:2025.01.20 更新:2025.03.04
屋外駐輪場施工で考慮すべき要因と素材選び
引用元:フォトAC

屋外駐輪場は天候や防犯面での課題が多いため、屋根や防犯設備を整備し、利用者目線で設計することが重要です。素材選びや形状、定期的な清掃と管理で利便性と安全性を高められます。

屋外駐輪場で考慮すべき要因

屋外駐輪場は天候や防犯面で多くの課題を抱えており、それらを軽減するための適切な設備や対策が必要です。

◇雨・風・日光の紫外線など天候による影響  

屋外駐輪場は、雨や雪、風、日光の紫外線といった天候の影響を大きく受けます。雨や雪で自転車が濡れると、汚れや錆が発生し、それが原因で故障につながることがあります。また、強風によって自転車が倒れると、景観が損なわれるだけでなく、出し入れの不便さや自転車の破損、さらには住人のケガを引き起こす可能性があります。さらに、日光の紫外線によってタイヤのゴムが劣化することも考えられます。

このような天候の影響を軽減するために、屋外駐輪場には屋根や壁、囲いなどの対策を講じることが重要です。

◇防犯や放置自転車抑制  

近年、健康意識の高まりや節約志向の影響で自転車の利用が増えつつあります。それに伴い、駐輪場のスペースや設備が不足し、自転車を駐輪場外に放置するケースが増加しています。このような状況は、利用者間のトラブルやマナー違反を引き起こすだけでなく、地域の景観にも悪影響を及ぼします。

特に屋外駐輪場は、外部に開けているため、こうした問題が起こりやすい傾向があります。また、盗難や損壊、いたずらといった犯罪にも注意が必要です。

こうした課題を抑えるために、屋外駐輪場には自転車ラックの設置、防犯カメラや照明の導入など、防犯対策を強化する設備が求められます。

駐輪場施工で使用される素材

駐輪場

画像出典:フォトAC

駐輪場の屋根やラックにはさまざまな素材が使われており、それぞれ特徴があります。屋根とラックに使われる代表的な素材について、特徴とともに解説します。

◇主な屋根材と素材による違い  

駐輪場の屋根には、塩化ビニールの波板、アクリルの平板、ポリカーボネート板などが使われています。

塩化ビニールの波板  

加工しやすく、割れにくい塩化ビニール素材を波型に加工した屋根材です。かつては多く使用されていましたが、紫外線に弱く長期間の使用に耐えられないため、最近ではあまり使われなくなっています。

アクリルの平板  

アクリル素材の平らな屋根材で、加工しやすい点が特徴です。塩化ビニール波板と同様、紫外線による劣化の問題から、現在では使用が減少しています。

ポリカーボネート板  

アクリルと似たプラスチック製の屋根材で、見た目にはほとんど違いがありません。しかし、ポリカーボネートは日光を程よく通しつつ、紫外線をほぼ100%カットします。耐熱性や耐寒性、耐衝撃性が高く、現在も多くの駐輪場で使用されています。

◇ラックの素材  

自転車ラックには、ステンレス、スチール、アルミといった素材があります。

ステンレス製  

熱や寒さに強く、変形しにくいステンレス製のラックはメンテナンスが少なくて済みます。屋外駐輪場に適していますが、導入コストが高いというデメリットがあります。

スチール製  

スチールは導入コストが低いため、広く採用されてきました。しかし、錆びやすいため、長期間の使用には向きません。屋外駐輪場で使用する場合、屋根や風除けなどの追加の対策が必要です。

アルミ製  

アルミは錆びにくく、強度があり、軽くて扱いやすい素材です。ステンレスと同様に屋外駐輪場に適しており、加工や塗装がしやすいため、デザインや色の選択肢が豊富です。周囲と調和するデザインを選びやすい点も魅力です。

屋外駐輪場設計のポイント

駐輪場の屋根の形状や防犯設計は、使用目的や環境に応じて慎重に選ぶ必要があります。ここでは、屋根の形状の選定方法と防犯や使いやすさを高めるための設計について解説します。

◇屋根の形状の選定  

駐輪場の屋根には、屋根のみのタイプ、壁付きタイプ、積雪対応型などがあります。

駐輪場屋根  

最も一般的な屋根のみのタイプは、柱で屋根を支えるシンプルな構造です。形状には、直線的で壁際に設置可能なフラット屋根や、後部が丸く雨風を軽減するアール屋根があります。柱の配置も、後部のみ、中央あり、前後ありと多様です。導入コストが低く、形状により天候の影響を一定程度軽減できますが、横からの雨や雪、風、埃、紫外線は防げません。

天候の影響を抑えたい場合は、背面または側面、またはその両方に壁を備えたタイプがおすすめです。壁は雨や風だけでなく、紫外線や部外者の侵入も防ぎます。コストを抑えるには、壁の一部を建物で代用する方法も検討できます。

積雪対応型  

豪雪地帯では、雪の重みに耐える積雪対応型が適しています。対応可能な積雪量は製品によって異なりますが、45~60cmが一般的で、200cm対応のものもあります。地域の積雪量を考慮して選びましょう。

◇防犯面、使いやすさを考慮した設計  

防犯性や使いやすさを向上させるために、車止め、照明、防犯カメラの設置が効果的です。

車止め  

駐輪位置の目印になり、盗難防止チェーンを固定する場所としても便利です。地面に単独で設置する方法や、屋根の柱と一体化させる方法があります。

照明  

夜間の視認性を向上させ、犯罪を抑止する効果があります。一部の屋根には標準装備されていますが、追加が必要な場合もあるため、選定時に確認しましょう。

防犯カメラ  

防犯カメラは、犯罪防止だけでなく、マナー違反や放置自転車の抑止にも有効です。低い位置に設置すると取り外しや破損のリスクがあるため、近くの外壁や柱に設置し、駐輪場全体をカバーするようにしましょう。

利用しやすく快適な駐輪場施工のために

利用者目線を重視し、適切なメンテナンスと管理を行うことで、駐輪場の利便性と安全性を高める方法について解説します。  

◇利用者目線での設計  

利用者目線で設計しなければ、使いにくさからルール違反やトラブルが発生する恐れがあります。事前にアンケートを実施し、駐輪台数や種類を把握した上で、充分なスペースや設備を確保しておきましょう。  

例えば、小さな子どもがいる家族が多い場合、横幅の広い電動アシスト自転車やチャイルドシート付き自転車の使用が想定されます。このようなマンションでは、駐輪スペースの幅を広げて設計する、あるいは専用区画を設けることが必要です。  

◇メンテナンスと管理の徹底  

汚れやゴミが目立つ駐輪場は、住民のマナーやルール意識を低下させ、犯罪リスクを高める可能性があります。そのため、定期的に清掃を行い、美観を維持しましょう。また、防犯カメラを設置し、いたずらや不法投棄への厳正な対処を回覧などで住民に周知することが重要です。  

さらに、誰の自転車か特定できるようにステッカーなどを貼ると、ルール違反やトラブルの抑止、早期解決に役立ちます。


屋外駐輪場の設計では、天候や防犯対策、利用者目線を考慮することが重要です。天候の影響を軽減するために、屋根や囲いの設置が必要です。雨や紫外線、強風が自転車に与える影響を最小限に抑え、汚れや劣化、故障の防止につながります。また、防犯対策として防犯カメラや照明を導入することで、盗難や放置自転車、犯罪行為を防ぐことができます。特に防犯カメラは、マナー違反や放置自転車抑止にも効果的です。

さらに、利用者目線での設計が求められます。事前にアンケートを実施し、駐輪スペースの台数や自転車の種類を把握したうえで、十分なスペースと設備を確保することが大切です。例えば、電動アシスト自転車やチャイルドシート付き自転車が多い場合は、幅広のスペースや専用区画の設置が必要です。

駐輪場の素材選びもポイントです。屋根材には耐候性の高いポリカーボネート板が多く採用され、ラック材にはステンレスやアルミが適しています。これらの素材は耐久性が高く、屋外での長期間使用に適しているため、メンテナンスコストを抑えつつ快適な利用環境を提供できます。

また、屋根の形状や設計にも注意を払いましょう。フラット屋根やアール屋根、積雪対応型など、地域の気候や用途に合ったタイプを選ぶことが重要です。加えて、車止めや照明などの設備を整えることで、防犯性と使いやすさを向上させることができます。

最後に、定期的なメンテナンスと管理を徹底することで、駐輪場の利便性と安全性をさらに高めることができます。清掃やルールの周知、防犯設備の点検を継続的に行うことが大切です。利用者のニーズに応える設計と管理を実現することで、快適で安心な駐輪環境が提供できます。