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マンション駐輪場の修理・リニューアルガイド|おすすめ商社・メーカー2選

駐輪場の手引き

マンション駐輪場の設置費用はどれくらいかかる?

公開:2024.10.25 更新:2025.09.19
マンション駐輪場の設置費用はどれくらいかかる?
引用元:photoAC

マンション駐輪場設置には、コンクリート打設やサイクルポート、自転車ラックの購入・設置費用が必要です。それぞれの費用の目安は、コンクリート打設費は1㎡あたり約10,000円~15,000円、サイクルポートは1基20万円~50万円、自転車ラックは1台あたり5万円~10万円です。

駐輪ラックには平面式と2段式があり、スペースに応じて選択が可能です。駐輪場設置は居住者の利便性を高め、共用部分の秩序維持や建物の美観向上にも寄与し、マンション全体の資産価値を高める効果もあります。

マンション駐輪場の設置にかかる費用

計算機、お金、手帳、計算のイメージ
引用元:photoAC

マンションの駐輪場を設置する際、さまざまな費用が発生します。駐輪スペースの充実は居住者の利便性向上に寄与しますが、予算を把握した上での計画が求められます。以下に、主な費用について目安を紹介します。なお、金額は目安であり、実際の費用は条件により異なる場合があります。

◇コンクリート打設費用

駐輪場の基礎部分を構成するコンクリート打設費用は、1㎡あたり約10,000円~15,000円が目安です。この価格には、材料費や施工費が含まれますが、現場の状況や打設面積、コンクリートの厚さにより変動します。

例えば、広いスペースをカバーする場合や地盤改良が必要な場合、費用はさらに増加することがあります。駐輪場の使用頻度や長期的な耐久性を考慮し、適切な仕様を選ぶことが大切です。

◇サイクルポート購入費・設置費

サイクルポートは、自転車を風雨から保護するために設置される屋根です。1基あたりの購入・設置費用は、20万円~50万円程度が目安です。材質やデザイン、設置するスペースの広さによって費用が異なり、アルミ製やスチール製のものが一般的です。

一方で、庇(ひさし)を設置する場合、より簡素な構造であるため、5万円~25万円程度の比較的低コストで済むことが多いです。どちらを選ぶかは、設置場所の環境や予算に応じて検討する必要があります。

◇自転車ラック購入費・設置費

自転車ラックの設置は、駐輪場の効率化に貢献します。1台あたりのラックの購入費は、2万円~5万円が目安で、設置費用を含めると1台あたり5万円~10万円程度かかることもあります。

二段式ラックやスライド式ラックなど、スペースを有効活用できるタイプはやや高額になりますが、限られたスペースで多くの自転車を収納するためには有効です。

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何台分のスペースを確保すればいい?

マンションの駐輪場
引用元:photoAC

マンションの駐輪場を設ける際には、適切なスペースの確保が重要です。特に附置義務の有無や必要な設置台数の算出により、計画的なスペース確保が可能となります。

◇附置義務を確認

駐輪場の設置には、市区町村が定める「附置義務」が関係します。附置義務とは、一定規模以上の建物に対し、駐輪場を設けることを求める法律上の要件です。地域によっては義務として明確に定められている場合や、緩やかに推奨されるケースもあります。

例えば、東京都内の一部の区では、新築マンションに自転車駐輪スペースを設ける義務があり、特定の台数を確保する必要があります。一方で、他の地域では基準が緩く、住民からの要望に応じて設置が促されることが一般的です。

まずは、自身の地域の条例や規則を確認し、駐輪場設置に対する義務があるかどうかを確認することが第一歩となります。

◇設置台数を算出

計算機とボールペン 計算のイメージ
引用元:photoAC

駐輪場の設置台数を算出するには、まず最低限必要な台数を確認することが重要です。多くの市区町村では条例に基づいて附置義務が定められており、建物の用途や規模に応じて必要な台数が異なります。

一般的なマンションでは、住戸数に応じた駐輪場の台数(戸数の~%)が求められることが多いですが、地域ごとに異なるため、条例の確認が必要です。

必要台数を算出する際には、住戸数だけでなく、居住者の自転車所有率や周辺の交通環境も考慮することが大切です。例えば、都心部では公共交通機関の利用が進んでいるため、自転車の需要が低い場合もありますが、郊外では自転車利用者が多い場合もあります。

これらの要素を踏まえて、適切な駐輪台数を見極め、計画的なスペースの確保が求められます。

自転車ラックの選び方

二段ラックの駐輪場
出典:photoAC

自転車ラックの選び方は、駐輪場のスペースや使用目的に応じて異なります。効率的に自転車を収納するためには、ラックの種類を考慮し、適切に選択することが重要です。ここでは、平面式と2段式それぞれの特徴と、向いているケースについて解説します。

◇平面式が向いているケース

平面式の駐輪場
引用元:photoAC

平面式自転車ラックは、自転車を横並びに配置するタイプで、設置が簡単でコストも比較的低く抑えられるのが特徴です。予算が限られている場合や、簡便な駐輪場の整備が求められる場合に適しています。また、平面式は自転車の出し入れがしやすく、多くの利用者がいる場面でも利便性が高いです。

例えば、ファミリー層が多いマンションや、日常的に自転車の使用頻度が高い場所では、平面式の方が迅速なアクセスが可能です。さらに、自転車のサイズやデザインにかかわらず、さまざまなタイプの自転車を収納できる柔軟性もこのタイプの魅力です。

・平面式ラックで使いやすさを向上させた事例

テクノワークの施工事例
引用元:株式会社テクノワーク

神戸市灘区のマンションで実施された駐輪場改修工事の事例です。従来の駐輪ラックでは、上段が使いにくいため利用者が少なく、下段に希望が集中して待機が発生していました。また、他社からは「屋根交換が必要」とされ、高額な見積りが提示されていたことから、工事が長らく進まない状況にありました。

今回の改修では、屋根工事を伴わず設置可能な高低差付きの平面式スライドラックを採用。通路幅が狭い環境にも対応できるほか、上段は折り畳み式で省スペース化を図り、下段には自動解除式のフットブレーキを搭載することで、電動自転車など重量のある車両でも安定して駐輪できるようになりました。

導入後は幅広い利用者から操作性の改善が評価され、コスト抑制と利便性向上の両立を実現した事例といえます。

◇2段式が向いているケース

マンションの駐輪場
引用元:photoAC

2段式自転車ラックは、上下に自転車を収納できる構造で、限られたスペースを有効活用できるのが特徴です。駐輪場のスペースが狭い場合や、平面式では必要な台数が確保できない場合に適しています。

例えば、土地が限られている都心部のマンションやアパートでは、2段式ラックの導入によって効率的な収納が可能です。

ただし、2段式は自転車の出し入れがやや難しいため、利用者がそれを許容できるかどうかを考慮する必要があります。特に重い電動自転車の場合、2段目への収納が難しくなるため、お年寄りや子どもが使う場合には特に配慮が必要です。

・2段式ラックで台数アップとコスト削減を実現した事例

HASEKOの施工事例
引用元:HASEKO

ジェイパーク溝の口フェアクオーレでは、33戸に対して66台分の駐輪場しかなく、共用廊下への駐輪が問題となるなど不足が深刻化していました。加えて、電動アシスト付きやチャイルドシート付きの大型自転車が増え、従来の2段式ラックでは使い勝手が悪いとの声もありました。

当初は植栽や平置き駐車場を撤去して新たな駐輪スペースを確保する案も検討されましたが、美観や防犯面の課題、工期やコスト面から実現しませんでした。最終的には既存スペースに「垂直上下・下段スライド式駐輪機」を導入。

下段のスライド機能により台数増を可能にし、上段も使いやすく改善されました。工事は1日で完了し、利用者の負担も少なく、美観を保ちながらコストを抑えた効率的な改修事例となっています。

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駐輪場の設置で得られる効果

メリットの文字列
引用元:photoAC

マンションに駐輪場を設置することで、居住者にとって快適な環境が整い、建物全体の印象も向上します。以下に、駐輪場設置による具体的な効果を解説します。

◇マンション全体の印象がアップ

駐輪場の整備は、建物の外観を整えるだけでなく、入居者や来訪者に清潔で管理が行き届いた印象を与える大きなポイントです。無秩序に置かれた自転車がないことで、マンション全体の美観が保たれ、整った外観を維持できることで、建物自体の評価が高まります。

特に、見た目が重要視される高級マンションやファミリー向け物件では、このような整備が住環境の質を示す指標となり、空室リスクを低減させる効果も期待できます。

さらに、サイクルポートや自転車ラックの導入により、風雨や直射日光から自転車を守ることで、自転車の劣化を防ぎ、長期的に使用できる環境を提供できます。

◇共用部分への自転車持ち込みを防げる

駐輪場を設置することで、共用部分に自転車を持ち込むことを防ぐ効果もあります。スペースが不足している場合、住民がエントランスや廊下に自転車を置いてしまうことが多く、これが通行の妨げや事故の原因となることがあります。特に、避難経路が塞がれる場合は非常に危険です。

適切な駐輪スペースを確保することは、共用スペースをすっきりした状態に保ち、建物内の安全性や美観を向上させるうえでも非常に重要です。また、共用部分に自転車を置くことで起こり得るトラブルや摩擦を減らし、住民同士の円滑なコミュニケーションにもつながります。

駐輪場の設置は、単なるスペースの確保に留まらず、居住環境の質を向上させるための投資でもあるのです。

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駐輪場の新設・改修費用を軽減する方法

COSTの文字列とお札
引用元:photoAC

マンションや住宅の駐輪場は、経年による劣化や利用状況の変化により、新設や改修が必要になることがあります。しかし、工事費用は規模や設備内容によって高額になりがちです。

こちらでは、費用を抑えつつ利便性や安全性を確保するための方法として、大規模修繕との同時実施や既存ラックの活用、補助金制度の利用、相見積もりの活用、駐輪場の有料化など、具体的な工夫や事例を紹介します。

◇大規模修繕と合わせて行う

マンションの大規模修繕
引用元:photoAC

マンションでは築10~15年程度で大規模修繕工事が行われることが多く、このタイミングで駐輪場の新設や改修を同時に実施することで、共通費用の削減や工事全体の効率化につながります。実際の事例では、修繕委員会が全戸アンケートを実施し、劣化状況や要望を把握した上で計画を調整しました。

その結果、当初予定になかったバルコニー床の張替えを追加で実施できたほか、要望の多かった駐輪場改修についても大規模修繕と調整し、効率的に工事を行うことができました。

十分な準備期間を設け、居住者の意見を反映させることで、コストを抑えつつ資産価値の維持・向上と利便性の改善を両立できる点が、大規模修繕と合わせて行う大きなメリットといえます。

・足場を共有した事例

HASEKOの施工事例
引用元:HASEKO

あるマンションでは、子育て世帯の増加や自転車の大型化に伴い、既存駐輪場の収容台数が不足していました。敷地内の随所に駐輪される自転車は美観を損ない、通路を塞ぐことで避難時の安全面にも懸念がありました。

そこで、受水槽と一部植栽を撤去し、2段式駐輪場を増設して収容台数を4倍に拡大する計画が立てられました。しかし、建築確認申請の過程で建物の既存不適格箇所が判明し、窓ガラスの耐火化など追加工事が必要となり、当初の計画より費用が増加しました。

この際、修繕積立金を活用することで居住者の負担を増やさず、さらに同時期に行われる大規模修繕の足場を共有することで工事費用を抑えることができました。足場の共有により、駐輪場改修工事の効率化とコスト削減が実現し、居住者の安全性と利便性の向上を両立させた事例となっています。

◇既存のラックをできるだけ活用する

駐輪ラックの一般的な耐用年数は使用環境や利用頻度にもよりますが、10~15年程度とされています。特に屋外に設置されたラックは、雨や直射日光にさらされることで劣化が早まります。海沿いの潮風や寒暖差の大きい地域、交通量が多く砂埃が舞う場所では、さらに耐用年数が短くなる傾向があります。

そのため、古くなったラックでも、構造部分に破損や錆がなく、自転車の固定や利用者の安全に支障がない場合は、できるだけ既存のラックを活用することが合理的です。新設や全面交換を行う場合と比較してコストを抑えられるだけでなく、工事期間や利用者への負担も軽減できます。

ただし、構造部の破損や錆、固定不安定、動作不良などの緊急性が高い不具合がある場合は、安全性を最優先に修理や交換を検討する必要があります。既存ラックの状態を適切に評価し、部分的な修繕や改善を行いながら活用することは、費用効率と安全性を両立させる上で重要です。

・既存ラックを活かして費用を軽減した事例

テクノワークの施工事例
引用元:株式会社テクノワーク

東京都台東区のマンションにおける駐輪場改修事例では、既存の駐輪ラックを一部活用することで、工事費用を抑えつつ必要な駐輪台数を確保することができました。

既存の「固定2段式」はそのまま残し、「前輪乗せラック」を「固定2段式」と傾斜型スライドラックに入れ替えることで、収容台数を増やす構成に改修。駐輪場奥側の天井高さや1階店舗の出入口を考慮し、通路幅確保が可能な傾斜型スライドラックを採用しました。

また、既存2段式ラックにはメンテナンス作業を施し、使用可能な状態を維持。既存設備を活かすことで新設費用を削減しつつ、利用者の利便性向上と駐輪台数の増加を両立させた効率的な改修事例となっています。

◇他の修繕に補助金を利用する

マンションの大規模修繕では、国や自治体の支援制度を活用することで、費用負担を軽減できる場合があります。代表的な制度として「マンションストック長寿命化等モデル事業」や「長期優良住宅化リフォーム推進事業」「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」「先進的窓リノベ」などがあります。

これらは、耐久性向上や断熱改修、省エネルギー化、バリアフリー化、耐震化といった工事に対して補助金が支給され、工事費の一部を国や自治体が負担します。

自治体には独自の補助金制度があり、条件や金額は地域ごとに異なるため、マンション管理組合は事前にホームページなどでの確認が欠かせません。

特に築年数の経過したマンションでは、設備更新や外壁改修、屋根や床の防水工事など大規模な費用が必要となります。その場合、こうした補助金を組み合わせて活用することで、資金不足のリスクを抑えつつ、修繕計画を効率的に進めることができます。

さらに、補助金を受けるには長期修繕計画の策定やインスペクションの実施、性能基準の達成など一定の条件を満たす必要があるため、専門家のアドバイスを受けながら計画を立てることも大切です。これにより、費用面だけでなく将来の維持管理の効率化やライフサイクルコストの削減にもつながります。

◇相見積もりをとる

相見積もりを取ることの目的は、単に工事費を安く抑えることではなく、「適正価格で信頼できる施工会社を選ぶ」ことにあります。

複数の業者から見積もりを取得することで、工事内容や仕様、使用材料、施工方法、保証やアフターサービスなどを条件を統一したうえで比較でき、施工品質や将来的な追加費用のリスクも把握できます。

また、施工会社ごとの強みや特徴を把握することで、単純な価格比較では見えにくい部分も評価でき、総合的に最適な選択が可能です。見積もり内容は、撤去費や新設費、諸経費など項目別に内訳を確認し、費用の透明性を確保することが重要です。

さらに、相見積もりを取る際には、施工会社に対して「価格だけでなく品質や対応も重視する」という意図を伝えることで、安心感を与えつつ、公平で信頼性の高い比較検討が可能になります。

こうしたプロセスを経ることで、「安かろう悪かろう」を避けつつ、マンションや住宅の修繕工事において最適な施工会社を選定することができます。

・相見積もりで費用を軽減できた事例

テクノワークの施工事例
引用元:株式会社テクノワーク

神奈川県横浜市の分譲マンションで行われた駐輪場改修の事例では、当初他社メーカーでの工事が検討されていましたが、費用が高額であったため相見積もりを実施しました。

その結果、株式会社テクノワークが他社よりも低価格で、かつ必要台数を確保できるプランを提示できたため、同社での施工が決定しました。

改修では、使いにくかった上段や下段スライド式ラックの改善、上段の取り外し、下段スペースの確保、さらに簡易ライン引きの導入。実用性を重視した内容が実施され、費用を抑えながら利便性向上が実現した事例です。

◇駐輪場の値上げ・有料化を検討する

マンションの駐輪場は、近年では利用者から一定の料金を徴収するケースが増えています。料金の相場は、年間数百円程度から月額1,000円程度まで幅がありますが、これは駐輪場の形態や維持管理の手間によって変動します。

たとえば、白線を引いただけの駐輪場は維持費が少ないため安価ですが、機械式や設備を伴う駐輪場はメンテナンス費用が必要で高額になります。駐輪場の使用料を設定・値上げする目的は、単に収入を得るだけでなく、維持管理や改修、新たな設備導入に必要な費用を確保することです。

また、使用料を見直すことで不要な自転車の整理を促し、駐輪スペースの有効活用を図る効果もあります。特に経年によって使用者が減少する共用施設においては、使用料の見直しが管理組合による適正な運営の一環として重要です。

ただし、使用料の値上げだけではマンション全体の財政難は解消できないため、管理費の適正化と組み合わせて実施することが推奨されます。これにより、居住者に快適で整備された駐輪環境を提供しつつ、マンション全体の運営も安定させることが可能です。

駐輪場の大規模改修を行った事例

マンションの駐輪場は、老朽化や台数不足、空間の有効活用といった課題が生じることがあります。本記事では、使われなくなった立体駐車場の転用や、古い駐輪場の全面改修など、居住者に安全で快適な駐輪環境を提供した大規模改修の事例をご紹介します。

◇立体駐車場を駐輪場へ改修した事例

ビシクレットの施工事例
引用元:ビシクレット

神奈川県のあるマンションでは、駐輪台数の不足と敷地内の空地不足に悩む管理組合から、使われなくなった立体駐車場の有効活用について相談がありました。立体駐車場は定期的なメンテナンス費用が発生していたため、管理組合としては撤去し駐輪場に転用したいという要望でした。

しかし、立体駐車場の解体や地下埋め戻し、土間工事、駐輪場屋根・自転車ラック設置といった大規模工事に加え、建築確認申請が可能かどうかが最大の課題でした。弊社は竣工図書の確認や現地調査、役所へのヒアリングを重ね、確認申請の許可が得られると判断。

管理組合と密に連携し、安全対策や工事内容の情報提供を行いながら、ワンストップで工事を実施しました。その結果、未使用の立体駐車場を有効活用し、駐輪場の増設に成功。自転車ラック「BC-40」と駐輪場屋根「シャオンルーフS」を設置し、居住者にとって安全で使いやすい駐輪環境を提供しました。

◇古い駐輪場を全体的に改修した事例

ビシクレットの施工事例
引用元:シクレット

あるマンションでは、駐輪場全体の老朽化や自転車ラックの未設置による出し入れのしにくさ、中庭付近への自転車放置による乱雑な印象といった課題があり、居住者から駐輪場改修の強い要望がありました。

ラックは、高齢者にも使いやすくサビに強いアルミ製スライドラック「フラットスライド AR-SF」を採用し、駐輪場屋根には光を取り入れるポリカーボネート材を使用することで、明るく視認性の高い空間を実現。

また、中庭まで続く歩行者通路にはインターロッキングのパターンカラーを採用し、車路とのコントラストを明確にして全体の景観を向上させました。さらに、アルミ支柱とポリカーボネート材を組み合わせた目隠しフェンスを設置することで、隣地との調和も図りました。

外構全体の老朽化に配慮しつつ、居住者が安全で快適に利用できる駐輪環境を整備したことで、「まるで新築マンションのよう」と評価され、マンション全体のバリューアップに貢献しました。

工事期間は1年6カ月で、駐輪場屋根設置、自転車ラック設置、インターロッキング舗装320㎡、フェンス工事、土木工事、電気工事を一貫して行いました。

駐輪場の新設・改修でおすすめの会社3選

駐輪場の新設や改修を検討する際には、設計・施工から管理運営まで一括で対応できる信頼性の高い企業選びが重要です。本記事では、豊富な実績と技術力を持ち、快適で安全な駐輪環境を提供するおすすめの企業3社をご紹介します。

◇日本サンサイクル株式会社

日本サンサイクル株式会社
引用元:日本サンサイクル株式会社

日本サンサイクル株式会社は、マンションや自治体、商業施設向けに駐輪場・駐車場の設計、施工、管理運営までを一貫して提供できるトータルプロデュース企業です。創業40周年を迎える同社は、メーカーとしての豊富な経験と知識を活かし、あらゆる駐輪場・駐車場の課題に対応可能です。

また、国内外に広がるネットワークを駆使して原材料調達や営業サポートまで自社で対応できるため、設備の導入から管理運営までトータルでサポートできます。

特にコンサルティング力に優れ、利用者目線で快適かつ安全な駐輪環境を提案するほか、管理運営や区画整理なども含めた最適なソリューションを提供。

会社名日本サンサイクル株式会社
所在地〒103-0014
東京都中央区日本橋蛎殻町1-7-9
電話番号03-3639-4911
公式ホームページhttps://www.sancycle.co.jp/

扱う製品も多岐にわたり、各種自転車ラックやルーフ、個別管理システム、機械式駐輪装置、トッキーライン、監視カメラ、宅配BOX、空気入れなど、多様なニーズに対応できる製品ラインナップを取り揃えています。

また、電磁ロック集中精算式や交通系電子マネー対応など、最新の管理システムも導入可能で、駐輪場・駐車場の有料化や運営効率化にも対応しています。豊富な施工実績と高い技術力により、全国各地の駐輪場・駐車場のニーズに応え、快適で安全な街づくりに貢献しています。

・マンション駐輪場に最適な製品を提案

日本サンサイクル株式会社は、マンション駐輪場の課題に応じて最適な製品を提案できる豊富なラインナップを揃えています。平置き式やスライド式、傾斜式、二段式、垂直昇降式、吊り下げ式など、多様な自転車ラックを取り扱い、収容効率の向上や使い勝手改善に対応可能です。

雨風から自転車を守るルーフも提供しており、屋外駐輪場の快適性や安全性を高めます。収容台数の増加、大型自転車対応、既存ラックの入れ替え、使い勝手向上、場所の増設など、マンションのスペースや利用状況に合わせた柔軟な提案が可能で、居住者にとって快適で安全な駐輪環境を実現できます。

日本サンサイクル株式会社の口コミ評判記事はこちら!

日本サンサイクルは駐輪場・駐車場の管理・運営をサポート

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

日本サンサイクル株式会社の公式ホームページはこちら

◇株式会社ダイケン

株式会社ダイケン
引用元:株式会社ダイケン

株式会社ダイケンは、大正13年創業、長い歴史と豊富な実績を持つ企業で、住まいや街、公共施設などの都市空間づくりにおいて、高品質で快適な環境を提供しています。

駐輪場や駐車場のラック・屋根、集合ポストや宅配ボックスなど、多彩な商品ラインアップを揃え、設置場所や条件、予算に応じて最適な提案を行うことが可能です。

会社名株式会社ダイケン
所在地〒532-0033
大阪府大阪市淀川区新高2-7-13
電話番号06-6392-5551
公式ホームページhttps://www.daiken.ne.jp/

特にマンションや公共施設では、電動アシスト自転車や子供乗せ自転車に対応したスライド式ラックや平置き式ラック、垂直昇降式ラックなどを提供し、収容台数の増加や使い勝手向上、省スペース対応といった課題を解決しています。

屋根パネルの交換や全面建て直しなど、改修工事にも柔軟に対応。全国で駐輪場の設計・施工・改修を手がけ、関東・関西地区では後付け可能な宅配ボックスや集合ポストの設置も実施しています。90年以上にわたり、生活者の視点を重視し、豊かさを支える「クオリティー」を追求する姿勢が特徴です。

さらに、東京・大阪にショウルームを設け、実際に製品を見て操作できる環境を提供することで、顧客満足度の向上にも力を入れています。

株式会社ダイケンの口コミ評判記事はこちら!

ダイケンは豊富な商品ラインアップで駐輪場のお悩みを解決

◇芝園開発株式会社

芝園開発株式会社
引用元:芝園開発株式会社

芝園開発株式会社は、昭和61年に設立され、東京都足立区に本店を置く企業で、総合自転車対策業務や時間貸し駐車場・駐輪場事業、商業施設向け駐車場・駐輪場管理、公共駐輪場の再整備・歩道駐輪場整備など、多岐にわたる事業を展開しています。

従業員は正社員38名に加え、パート・アルバイト542名を擁し、規模に応じた運営体制を整えています。経営理念は「創造とバランス」を掲げ、人と技術を融合させた解決策をデザインし、誰もが喜ぶ社会の実現を目指しています。

会社名芝園開発株式会社
所在地〒120-0034
東京都足立区千住3-66-16
電話番号03-3870-0041
公式ホームページhttps://www.sibazono.co.jp/lixta

芝園開発は、駐車場・駐輪場の設計から運営、維持管理まで一括して対応できるサービスブランド「LIXTA」を提供しており、不正駐車や駐輪利用、トラブル対応、維持管理コスト削減など、建物オーナーやテナントの課題を解決します。

24時間対応のコールセンターやWEB監視カメラによる安全管理、遠隔操作や警備出動などの万全なサポート体制を整備していることも特徴です。また、現地調査から計画立案、施工、運用まで一貫して担当者が対応し、土地活用や限られたスペースの有効活用にも注力しています。

芝園開発は「いいね」を社会に広げることを使命として、変化するニーズに応えながら、安心・快適な都市空間の提供を追求する企業です。

芝園開発株式会社の口コミ評判記事はこちら!

放置自転車対策に注力しているLIXTA(芝園開発株式会社)とは?

まとめ

まとめの文字列
引用元:photoAC

マンション駐輪場の設置には、コンクリート打設やサイクルポート、自転車ラックの購入・設置など、様々な費用が発生します。それぞれの費用の目安は、コンクリート打設費用は、1㎡あたり約10,000円~15,000円、サイクルポートは1基あたり20万円~50万円です。庇(ひさし)を設置する場合は、5万円~25万円程度の費用が必要です。

自転車ラックの導入は、駐輪場の効率化に貢献します。1台あたりの購入費用は2万円~5万円ですが、設置費用を含めると5万円~10万円が目安です。二段式やスライド式のラックは、限られたスペースを有効に使うために有効ですが、価格は平面式よりも高くなる傾向があります。

駐輪場を設置する際には、市区町村が定める「附置義務」に基づき、建物の規模に応じて設置台数が義務付けられているのが通常です。例えば、東京都内の一部の区では、新築マンションに一定台数の駐輪スペースを確保することが義務付けられていますが、地域によっては義務が緩やかである場合もあります。

駐輪ラックには、平面式と二段式の2種類があります。平面式は設置が簡単で、予算が限られている場合や多くの利用者がいる場合に適しており、自転車のサイズやタイプに柔軟に対応できます。

一方、二段式は限られたスペースを有効に活用できるため、土地が限られた都心部や駐輪スペースが狭い場所に適していますが、出し入れがやや難しく、特に電動自転車を収納する際には注意が必要です。

マンションに駐輪場を設置することで、居住者に快適な生活環境を提供するだけでなく、建物全体の美観も向上し、入居者や来訪者に管理が行き届いた印象を与えます。また、駐輪場の整備によってマンション全体の資産価値が高まり、空室リスクを低減させる効果も期待できます。

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